雨漏りかと思ったら・・・
こんにちは、地元貢献リフォーム課の末廣です。
今回は先日、雨漏り調査に伺った現場についてご紹介します。
後輩より「雨漏り調査に行った現場で原因が分からないので、一緒に見に来て欲しい」との要望を受け、一緒に再調査に行って来ました。
“2階のサッシ上から雨漏り”ということで原因を探ってみたところ、
①サッシ上のシーリングは劣化していない。
②サッシ上の軒出が大きい。
といった状況でしたので、それを踏まえるとサッシ周りが原因での雨漏りの可能性は低く、雨漏りするなら屋根からしか考えにくいと思いました。
そこで屋根を調査してみましたが、割れている瓦や瓦ズレなどはなく、「屋根も問題なし」といった状況で悩むことに・・・。
改めてお客様に雨漏りした時の状況をお聞きすると・・・
①ポタポタ連続的に水が垂れてくるのではなく、一時的に垂れてから一旦止まり、また垂れてから止まるを何回か繰り替えした。
②雨漏りした日の雨量は少量で、数日前の激しく雨が降った日には雨漏りしなかった。
③雨漏りした時、エアコンを稼働させていた。
④雨漏りしたのは1回のみ。
といった情報が出てきました。
これらの情報と、雨漏りしてきたというサッシの上にエアコンがあることから、エアコンからの水漏れの可能性の方が高いと感じました。
※下が現場の写真で、「赤丸の箇所から雨漏りした」ということでした。
空調会社のスタッフに現場の状況を伝えて見解を聞いてみると・・・
①エアコンのドレンホースやドレンの受け皿に埃が詰まっていた→②埃で水が完全にドレンへ流れない→③流れずに溜まった水が写真赤丸の箇所から漏水(エアコンが僅かに左に傾いているので)→④詰まっていた埃がエアコンを稼働させている内に水で流れて詰まりが解消
といった可能性が考えられるとのことでした。
季節の変わり目でエアコンを使い始めるこの時期に、エアコンの水漏れは発生しやすい様です。
お客様には「また再発したらエアコンを点検してみましょう」ということを提案させていただき、しばらく様子を見ることになりました。
3/20のブログにも記載しましたが、雨漏り(漏水)調査の時には「そもそも雨漏りでは無いかもしれない」「一切の先入観を捨てる」と、思い込みや先入観にとらわれないことを肝に銘じなければと感じました。
~今できることを考えてベストを尽くす~
末廣 高雅