建物診断で我が家を長持ちさせるには?(赤外線診断編) |ブログ|あま市で塗装なら㈱美和建装

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建物診断で我が家を長持ちさせるには?(赤外線診断編)

今住んでいる家を長持ちさせるには建物の見える箇所だけでなく建物内部の状態を診断しなくてはなりません。効率的な方法としては赤外線によりサーモグラフィによって診断する方法がベストをされており、断熱不良や雨漏れが発生している場所の詳細な状態を確認する事ができます。

まず断熱不良の場合ですが、断熱不良が起こる原因として屋根と壁の接合部や屋根を固定している部分からの冷気が建物内部に入るためサーモグラフィでチェックすると内壁の接合部分の温度が極端に下がる傾向があります。

また戸建住宅で屋根裏部屋がある場合、接合部から侵入した冷気が内壁へと冷気を伝え壁全体の温度が下がる傾向があるのでサーモグラフィを使用すれば即座に把握できます。同じ原理で窓際の小さな隙間から冷気が侵入している事もあるので建物診断をする場合は建築材料の接合部分を中心にチェックする事をお勧めします。

次に雨漏れが発生してしまう原因についてですが、多くは外壁の表面が老朽化で剥離してしまい中に雨水が侵入してしまうのです。

通常外壁が工事を行う場合塗装作業を何層かに分けて行うのですが、そのうち一つの層が剥離してしまうとドミノ倒しの様に他の外壁への負担が増し次々と剥離してしまいます。そのためサーモグラフィーでチェックして雨漏れが少しだけだから安全と考えていると1年も経たずに大規模になってしまうので即座に修繕する事をお勧めします。

老朽化の多くは外気が建物内部のイレギュラーな場所に侵入している可能性が高く、破壊活動を行わなくてもサーモグラフィでチェックできるようになっているので自分の家を長持ちさせるためにも定期的な診断をお勧めします。

サーモグラフィの原理は人間の目では判別できない温度の違いを判断する事ができるため、可能であればより詳細な診断を行うために建物の接合部分や屋根に水をかけてみると、水自身やそこから発せられる冷気の侵入経路が分かりやすいので建物内部の状態を診断する時の参考にするようにしましょう。

建物内部の状態を診断できたら次に老朽化している部分を補修するための工事を行うのですが、建物の材質によって工法が大きく違ってくる点に注意してください。例えば木造住宅の場合は充填断熱工法と外張断熱工法どちらの場合も適している工法になっているのですが鉄筋コンクリートを使っている場合は外張断熱断熱工法が適しているので施工前に確認するようにしましょう。

木造住宅の場合はコストの安い充填断熱工法がお勧めできますが、湿気が発生する事で逆に老朽化を促進させてしまう事もあるので防湿気密層と呼ばれている断熱層の低温部に湿気が移動してしまうのを防ぐ層の工事を慎重に行う必要があります。

この作業さえ上手くいっていれば断熱性能が劣化しにくいというメリットが充填断熱工法にはあるので、木造住宅に住んでいる方は充填断熱工法を強くお勧めします。

反対に外張断熱断熱工法の場合は外壁に施工を行うので施工後の経過を確認しやすいというメリットがあります。また外壁に施工を施すので内部のデザインが自由にできるというメリットがあるため自分のデザインした戸建住宅の建築を考えている場合は外張断熱断熱工法がお勧めです。

注意点として外張断熱断熱工法はコストがかかる上に、外壁部分に施工を施すため時間経過とともに劣化する可能性が高く老朽化した場合は再び工事を行う必要がある点が挙げられます。さらに強い地震の際にも施工した物が変形する恐れがあるのでそこから断熱不良や雨漏れを起こす可能性がある点も留意しておきましょう。

反対に外張断熱断熱工法は外壁に施工を施すという仕様上、充填断熱工法と比較して建物内部の建築材が腐朽する可能性が少ない等のメリットがあります。

最後に窓の断熱方法についてですが、近年ではガラスに日射熱を遮蔽したり反射や吸収できるタイプが登場しているので従来と比較して建物内部にイレギュラーな冷気が侵入する等といった事態が発生しにくくなっています。

こういった高機能なガラスは特殊な金属膜をコーティングしてそれを2枚重ねにする事で、より快適な生活空間に仕上がるようになっています。金属膜の種類は遮熱タイプと断熱タイプが存在しているので住んでいる地域に合わせて使う窓ガラスを変えたり季節によって変えたりする事もできるので留意しておきましょう。

この様にサーモグラフィで建物内部の状態を診断し、断熱不良や雨漏れを改善するにはそれに合わせた工法が存在しておりそれぞれメリットとデメリットが存在しているので効率的な運用が必要になってきます。

特に外張断熱断熱工法は家の内装が自由にできる魅力的な工法ではありますが、充填断熱工法と比較して施工箇所が劣化しやすい上に工費も高額になっているので注意が必要です。

また外張断熱断熱工法で施工した箇所の経年劣化を見過ごさないように定期的にサーモグラフィで建物内部の状態を診断する事を強くお勧めします。

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