2017.03.01
屋根材の種類いろいろ~スレート屋根~
屋根を作る際、いくつかの素材から自分の家に合わせて選択する必要があります。
そのなかでも現在の日本でよく使われているのがスレート屋根です。
・スレート屋根の特徴は?
そもそもスレート屋根とは一体どういうものなのでしょうか。
日本に昔から伝わる瓦とは違い、スレート屋根はスマートなデザインが特徴であり、薄い板状の屋根材で粘土板岩を使用した建築材料全般を指します。
スレート屋根といっても、含まれている混合素材によって4種類に分類することができるのです。
1つ目にご紹介するのが天然スレートで、天然石を素材に使用した高級スレート屋根をいいます。
天然石を使用しているからこそ、ほかのスレート屋根では表現できない味のあるデザインとなっていますが高価なため、日本での普及率は低くなっているのです。
2つ目に石綿スレート屋根は、現在製造が中止されているスレート屋根となります。
セメントと石綿、つまりアスベストという材料を混ぜて作られたスレートとなりますが、健康に被害があるアスベスト問題が発生してから使われなくなったのです。ただし軽量で費用が安いという長所があったため、古いスレート屋根では多く使われています。
そんな石綿スレートの変わりに開発されたのが3つ目の無石綿スレートで、現在のスレート屋根のほとんどはこの屋根材で作られているのです。
石綿の代わりにパルプやビニロンを混ぜることで軽量と耐久性を維持することができ、安全性もクリアすることを実現しました。
4つ目はセメント系スレートという屋根材です。
その名のとおりセメントを主な材料として作られているのですが、実は無石綿ストレートにもセメントを使用しています。
しかしセメントの割合が高いことから無石綿ストレートとは別のものであると考えられているのです。
また表面を着色するのもセメント系スレート屋根の特徴となりますが、それゆえに年数経過とともに色が落ちてしまうという欠点もあります。
スレート屋根だとひとくくりにしてもこれだけの種類があり、それぞれにいろいろな特徴を持っているのです。
・メリットは?
スレート屋根には大きく5つのメリットがあります。
1つ目は高い耐久性で、スレート屋根の表面は劣化しやすいというデメリットも存在しますが、スレートには丈夫な材質を使っているために非常に長持ちするのです。
2つ目は耐火性、耐熱性に優れていることで、燃えにくく、熱伝導率が低い素材を使っているからこそのメリットとなります。
3つ目は耐腐食性で、腐りにくい製品が増えており、湿気や水分に強いスレートの普及率が高くなってきているのです。
4つ目は、なかには天然スレートという高級なものもあるものの、広く使われている素材は比較的安い値段となっているという経済性の面でのメリットとなります。
5つ目はデザインの豊富さで、複雑な形の屋根に適していたり、カラーバリエーションが多かったりすることが魅力なのです。
スレート屋根は施工がしやすいため、そのような高いデザイン性を可能としています。
・メンテナンスは必要?
耐久性の高いところもメリットとして挙げられるスレート屋根ですが、長い間雨風にさらされることによってやはり劣化してしまいます。
そのため結論を述べるとメンテナンスが必要であるといえるでしょう。
そこでメンテナンスの時期をチェックするポイントをお伝えします。
10~15年程度で塗装のメンテナンスを行うのが良いと一般的には言われており、定期的に塗装を行わなかった場合、耐熱性と防水性の低下を引き起こしてしまうのです。
しかしタイミングが明確に決まっているわけではなく、いつ塗装をすればいいのかがわかりにくいのも現状となっています。
雨漏りなどの被害が出てからメンテナンスを頼む方もいらっしゃるのですが、それでは既にタイミングとしては遅過ぎるということも十分にありえるのです。
その場合には塗装のみではなく、葺き替えや重ね葺きをしなければならず、莫大な費用がかかってしまうという状況に陥ってしまいます。
たとえば、天井にシミが出来てしまったという時。
長い期間放っておくとシロアリが発生する原因となることもあり、天井裏を確認する必要があるのです。
次に色あせ、色むらができていたり、塗料がはげていたりする場合や、カビやコケが生えてしまっているという場合には、屋根材に異常がないのならば本来の機能を洗浄と塗装のみで取り戻せることが多くなっています。
このような状況においては、適切なタイミングで塗装を行うことによってスレート屋根の寿命を伸ばすことができます。
そしてスレート屋根にひび割れが確認されたり、ずれてしまったりしている時には、スレート屋根材自体が縮んでいる可能性が高いのです。
塗装では修復できないこともあり、新たなスレート屋根材を設置しなければならないかもしれません。
最後に、スレート屋根をとめている釘が錆びている、抜けている、ゆるんでいるというパターンでは、一部分の釘が抜けている程度であれば大きな修繕工事の必要はありませんが、早急に該当部分の修理は行うべきでしょう。
屋根材は長期間ともに人生を歩んでいく大切なパートナーとなるので、きちんと特徴を理解して選びましょう。
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