2021.01.30
一人前になるには、やっぱり時間がかかります。
20代の後半、職人から営業として業務内容が変わったころ、材料発注が遅かったり忘れてたりであたふたしていたのを思い出します。
職人歴があったので、材料の発注くらいできる、できて当たり前と考えていました。
当然、材料の知識は持ってました。
材料の特性、実際に使う量などは経験を通して知識として持ってました。
『自分なら簡単にできる』
と思ってましたが、いざやってみるとうまくいかず、半田にあるメーカーの倉庫に夜中に走ること数知れず、自分の未熟さを思い知らされたのでした。
振り返ると、あの時々折々で起きた現象や職人さんや周りの方からかけられた言葉すべてが影響して、すこしずつ一人前になれたんだなあって思います。
そして自分なりに起きた現象やかけられた言葉に全力で取り組めたことが大きな自信となってるなあとも思います。
昨晩、弊社の施工中のお客様から『雨漏りがしてる‼』という緊急の電話がかかってきました。
営業担当は蟹江君、管理担当は鈴木君。
報告を受けた二人はすぐさま応急処置の準備をして現場に走っていきました。
朝、報告を受けると『いや~9時過ぎまでかかっちゃいました』とあっけらかんと応える姿に清々しさと頼もしさを感じました。
また『3年前なら動けなかったけど今ならいけます』とも。
一人前って何でしょう?
数字的なところもあります。
人間的なところもあるでしょう。
ただ私が心から嬉しいと思えるのは人間的なところなんだなって感じた次第です。
今いるメンバーにもうまくいかないと感じている子もいると思います。
弊社じゃなくても、『自分ならできる』と考えていた自分と『現実』の自分とのギャップに悩んでいる人もいるでしょう。
一人前になるには時間がかかるんです。
あなた以外の誰でもいきなり一人前にできる人はいません。
大事なことは、目の前の起きたこと、かけられた言葉に全力で取り組むこと。
うまくいかないことが起きて、へこんだり言い訳をすることはいつでも誰でもできます。
大事なことは、起きたことやかけられた言葉にどう行動を起こすか。
どの道でも一人前への近道はありません。
大事なことは、一人前になりたいと強く願うこと。
私自身、社長であり夫であり父親ですが、まだまだ未熟であり一人前とは言えません。
有難いことに私の周りには『この人すごいなあ』って思える方がたくさんいます。
そういった方々を目指して少しずつ少しずつ自他ともに認められるように成長していきたいなあって思った話でした。
~~~夢中は努力にまさる~~~
出澤:
冒頭の写真は今回の出来事で『かもめのジョナサン』を思い出したので。