2015.11.18
雨漏りによる二次災害②
前回は雨漏りの二次災害について、木材の腐食とシロアリ被害に関してお話ししました。
今回は、カビによる二次災害についてお話しします。
雨漏りが起こるということは、家の木材の内部にまで雨水が浸入しているということです。
そうなれば、当然その場の湿度は高いものとなります。
湿気が多い室内は、カビの繁殖にとって最も都合の良い環境です。
目に見えているいないに関わらず、雨漏りが起きている家屋ではカビが発生していることが多くあるのです。
カビによる健康被害がどのようなものか、ここで確認しておきましょう。
カビ菌自体は、そもそもそれほど強力な菌ではありません。
病気の原因になることは稀でしたが、医学の発達によって抵抗力のない体でも生きていけるようになった私たちの体には、立派な毒として襲い掛かるようなってしまったのです。
抗生物質の大量摂取によって起こるカビ菌の異常繁殖による感染症である「カンジダ症」は有名ですね。
また、カビ菌が作り出す毒として、食品につくカビがつくる「マイコトキシン」という毒があります。
マイコトキシンは発ガン物質も含まれており、大変有害です。
他にも、水虫や肺炎などもカビによって引き起こされるものがあります。
カビの繁殖は甘く見ず、しっかり対処するようにしましょう。