2015.10.23
水性塗料と油性塗料の違い②
前回は水性塗料と油性塗料の違いについて、水性塗料を中心に紹介しました。
今回は油性塗料を中心に紹介します。
耐久性に関しては、一般的に油性塗料の方が水性塗料に比べて長持ちします。
ただ、油性塗料は水性塗料に比べ、全体的に油性塗料の方が値が張りやすいというデメリットも存在します。
耐用性の高い水性塗料の登場により、このメリットは弱まったかのように見えてしまいますよね。
しかし、油性塗料には水性塗料が持ち得ない、一つのメリットがあります。
油性塗料はたしかに強めの臭いが気になりますが、水性塗料には出せない光沢を出すことができるのです。
家の外観上どうしても光沢が欲しい・光沢があった方が美しく見えるケースというのはあると思います。
ですが、やはり油性塗料といえば臭いが気になってしまいますよね。
油性塗料の有機溶剤にはVOC(揮発性有機化合物)が多く用いられています。
このVOCは、シックハウス症候群の原因の一つとして考えられており、人体に害があるとも言われているのです。
赤ちゃんや妊婦がいるような環境で油性塗料を用いるのはあまり良くないとも言われています。
環境への配慮からも水性塗料が主流になる近年ですが、油性塗料をただ悪者とするのではなく、しっかりとその性質を見極めて塗料の選択をしましょう。