2015.10.07
魅力たっぷりの遮熱塗料③〜遮熱と断熱の違い〜
前回、前々回と2記事にわたって
遮熱塗料について説明して参りましたが、
みなさんは遮熱と同様によく耳にする
「断熱」と遮熱の違いをご存知でしょうか?
今回は断熱と遮熱の違いについてご紹介します。
まず、断熱というのは空気などを媒体として伝導する熱(伝導型熱)を、 熱が伝わりにくい素材で覆うことで保温することを指しています。
よって断熱性能の高い素材を屋根や壁に貼り付けることによって、
年間を通じて冷暖房費の低減に効果があるのです。
一方で遮熱というのは前から述べているように、
太陽光が物に当たったときに変換される熱エネルギー(ふく射熱)
を抑える素材のことを言います。
赤外線を反射させる機能を持った素材で覆うことによって
ふく射熱の発生を防ぐことができるのです。
断熱が魔法瓶のように保温するのに対して 遮熱は光の反射が熱に変わることを防ぎます。
ですから、遮熱塗料を用いると夏場はその効果が期待できますが
冬場ではかえって冷たい外気温を室内にそのまま伝えてしまうのです。
このような違いから一般住宅に遮熱塗料を用いる場合は、断熱材が入っている屋根材や防水剤の上に塗ることがおすすめとされています。
いかがでしたか?
遮熱塗料にはメリットとデメリットの両方がございます。
ご使用になられる環境によってベストな塗料と
その使い方を知っておきましょう。