2015.06.21
屋根塗装について⑤
今回も引き続き、屋根塗装についてお伝えしていきます。
前回は、屋根塗装の手順で、下塗りの工程まで紹介しました。
今回は屋根塗装の手順についての続きを説明していきます。
下塗りの工程の後は、中塗り、上塗りの施工を行います。
錆止め塗料は、下地に対する密着力や錆の抑制効果は優れているものの、紫外線に対して非常に弱いため、それに対する保護のため上塗り塗料を塗ります。
上塗り塗料は、通常2回塗ることによってその効果を発揮することができるので、上塗り1回目の工程を中塗りともいいます。
また、よほど気をつけて塗装工程を行ったとしても、塗装3工程(下塗り~中塗り~上塗り)を行いますと、1枚1枚の瓦が塗膜にとってくっついてしまいます。
この状態ですと、ちょうど瓦と瓦の間にごみが入ってしまっている状態と同じで、雨が降った場合に以前紹介した「毛細管現象」を起こしてしまい、雨水をすって下地合板の腐食の原因ともなってしまいます。
上記のようなことが起こらないよう、最終的な工程としてスレート瓦の重なり部分を1枚1枚を切る「縁切り」という作業が重要となります。
また、縁切りをしなくても同様の工程としてタスペーターがあります。