2015.06.16
屋根塗装について②
今回も引き続き、屋根塗装についてお伝えしていきます。
前回は、屋根塗装のタイミングついて紹介しました。
今回はタスペーサーを使用した工法について説明していきます。
スレート屋根材に一般的な3回工程塗装をすると多くの場合、屋根材と屋根材の間に塗料が入り接着した状態になってしまいます。
接着した状態になると、毛細管現象で吸い上げられた雨水を排出する事が出来なくなり、下地材の腐朽から最悪の場合雨漏りに発展する事もあります。
毛細管現象とは、身近な所でいうと携帯電話を水に塗らせてしまい、
あわてて拭いても電池カバーの中などの細かい所にあっという間に水が入り込んでしまいますよね。
それが毛細管現象です。
タスペーサーの役割は毛細管現象によって雨水が侵入することを防止し、塗り替え時の塗料による接着を防止したり、コロニアルの内部に侵入した雨水を排水しやすくし、通気性をよくすることです。
これらの目的で最近の屋根塗装では、あらかじめタスペーサーを粗乳して排水スペースを確保してから、塗り替える工法が一般的に用いられています。
他にも、縁切りという工法も存在しており、それは屋根塗装完成後に皮スキやカッターなどの工具を用いて、塗膜を切る作業のことです。
多くの場合はカッターだと作業効率が悪いので、皮スキを差して塗膜を剥がしていきます。
また、その時は、縁切りが出来ても重なり部分に入った塗料は、なかなか乾かず再度くっついてしまいます。
せっかく完成した塗装を踏んで汚してしまうのも問題です。
ですので、タスペーサーを使用した工法が一般的です。