2014.11.29
無機系塗料 ~続編その①~
では無機系塗料のお話の続編です。
どの塗料のカタログにも、この塗料はいいですよ~とメリットを
沢山書いています。
そりゃ~そうですよね。 デメリットなんて並べてたら誰も
使ってくれません(汗)
無機系塗料のカタログを色々と見ていて気になったことがあります。
無機=硬い を払拭する為に、塗膜のしなやかさをアピールする
塗膜を曲げた写真があります。
この写真を見て、「おお!!これなら外壁に塗っても壁、建物の動きについていける!」と
私自身が素直に思えたのなら無機系塗料をすでにガンガン推していたでしょう。
何が引っかかったかと申しますと、曲げることに塗膜がついていけるのはわかるが
引っ張りにはついていけるのか?
壁材の伸縮する動きの時に発生する引っ張られる動きに
どこまでついてこれるのか?
塗り替えをしてコーキングの上の塗膜が割れる症状。
その要因の一つが引っ張られる動きについてこれなかったから。
これをクリアできなければ外壁の塗り替えで安易に勧めることはできません。
※コーキングの上に塗膜を被せた施工をすることが前提の考えです。
コーキングの上に塗った塗膜の割れを防ぐために、壁を塗ってから
コーキングを打つ(後打ち)場合は特に気にする必要はないのですが、
私は高耐久塗料を使うのにコーキングを後打ちにする施工はナンセンス
と思っています。
その理由は長くなるので今度書きます。
話しが反れましたが、塗膜の柔軟性には敏感な男なんです、、、。
カタログに引っ張りに対しても強いという試験結果が書いて
あれば良かったのですが、書いてないので自分で確かめています。
無機系塗料は有機塗料の要素が加わり塗膜がしなやかになった
と言っても塗膜の硬さは硬い部類に入ります。
メーカーの仕様通りの施工では足りていないかもしれないので、
社内試験をして石橋を叩きながら渡っています(汗)
社内試験も最終段階。
物がいいことは確か。
最終試験の結果次第では、施工方法を従来のやり方にプラスαをさせた
美和建装オリジナル対応になるかもしれません。
いずれにしても今後は無機系塗料のご提案もさせていただきます。
おもしろきこともなき世を おもしろく