2014.08.28
メリットは?
実際にお客さんからあったご相談事例をご紹介。
間違った知識を得ないためにご参考にしてくれればと思います。
建物は木造の2階建て、和瓦葺き、壁材はサイディングにリシン仕上げ、軒天はケイカル板、
破風板は硬質セメント板の戸建住宅です。
この家の塗り替え工事をするにあたって、とある塗装業者が言った言葉。
「壁はシリコンで付帯部(破風や樋、雨戸などの壁や軒天以外の箇所)は動きが大きいので
硬い塗料ではなくてウレタンがいいですよ。」
これは正しいのですか?というご相談でした。
付帯部のほうが動きが大きい??
この建物の外装で動きが大きいのは壁です。
特に壁のワーキングジョイント(目地)のコーキング部分やベランダの腰壁です。
この時点で間違っています。
もしこの家で外部に木部があるなら木部にウレタンという選択肢はありですが
今回付帯部にウレタンを使うメリットはありません。
私の見解では破風板の劣化の進行状況から見ると、むしろ付帯部にフッソを使ったほうが良いぐらいです。
そしてウレタンとシリコンでは耐久性に差があるけど塗料の値段に大きな違いはありません。
ウレタンとシリコンを塗る手間賃は同じ。
これでもウレタンを使うメリットはあるのでしょうか、、。
私ならこの場合、重要なポイントはもっと他にあるのでそこをどのようにすると良いのかを
重点的にご提案しますね。
このような話が身近に溢れている事実。
リフォームトラブルが多いのが納得できますね(汗)
おもしろきこともなき世をおもしろく