2014.07.16
職人の性質 part2
前回の続きですが、私が思う「腕のいい職人」。
少し「腕」とは離れた内容ですが大切な要素。
塗るのが速い。綺麗。段取りがしっかりしている。
これは当然のことなんですが、それと変わらず重要な事。
1つが「直しに時間をかけることができる」こと。
上塗りが終わって養生を捲ってからがもうひと勝負!
仕上がりを確認していき、不備があれば直していく。
足場を何回も回って何度も確認することができる。
足場の上のほうだから、「下から見えないでいいわ!」ではなく、
材料を下まで取りにいって直す。
これって当たり前のことでなかなかできない人が多かったりします。
もう1つが「素直さ」。
これですね、これ!!
指示、ルールをちゃんと守ることができること。
速く綺麗に塗れるだけではダメだと思います。
これらの要素が備わってこそ周りから尊敬される職人ではないでしょうか。
ここで注意点!
年配で経験年数が長い=熟練の職人とはなりません。
いろ~んな所で沢山の職人を見てきた私の感想です。
ただ、メラビアンの法則であるように、人は印象の大半を視覚情報で決めて
しまいます。
見た目が年配だと頭の中で「経験が長そうだから安心」と置き換えたりします。
逆に見た目が若いと「この子で大丈夫かな~」と不安になったりします。
ここが難しいところではあるのですが、若くて腕のいい職人は沢山います。
そして彼らには頭の柔らかさがあり、素直さがあります。
見た目の印象だけで職人を判断するのは危険なことですね。
そして私は若い世代の職人さんを応援していきたいです。
おもしろきこともなき世をおもしろく