2014.04.02
屋根塗装~平板スレート屋根編~
今回は平板スレート屋根の塗り替えに
ついて書いていきます。
薄型スレート屋根と言われてもピンとこない
かもしれません(゚Ω゚;)
商品名でいうとカラーベストやコロニアル等
があります。こちらの名前のほうが馴染みがある
かもしれませんね(^∇^)
この屋根はふつ~に塗ると雨漏れを起こすリスクがある
屋根材です。
塗り替えをすると屋根材と屋根材の上下の重なり合わせ
の所が塗料で塞がれてしまいます。
上の写真の屋根材に縦の隙間があるのわかりますか?
棟やそういった箇所から浸入した雨水は上の写真の様に
屋根材の上下の重なり合わせの所から排出されます。
屋根は基本的に雨水を浸入させない仕組みをしているのですが、
仮に浸入しても速やかに外部に排出させる仕組みになって
います。
しかし塗料で塞がれてしまうと雨漏れに繋がるリスクが
高くなります。
そこで縁切りという作業があります。
塞がった隙間をカッター等で切っていきます。
最近では一般の方も縁切りという言葉を知っている
人がいます。
ちゃんと縁切りはしてくれるのですか?と
聞かれた事が何回かあります。
でもここで注意してほしい事があります!!( ゚ ▽ ゚ 😉
実際塗り終わった屋根に縁切りをして上手に隙間を
確保させるのは非常に大変です。
仕上がった屋根は傷まるけになり、ちょっと力を
いれようものなら瓦が割れてしまします。
瓦の厚さが約4mm程度しかないので当然のことです。
そして切り込みをいれたとしてもまた直ぐに
くっついてしまいます。
縁切りという作業は非常に手間が掛かり、尚且充分な
隙間を開けることが難しいです。
そこで重宝されるのがポリカーボネイト
樹脂性のタスペーサーという縁切り部材です。
こいつを屋根材の上下の重なり合わせの所に入れれば
隙間が確保され塗料で塞がってしまうことはありません。
下塗りが終わった段階で入れていき、上塗りを塗っていきます。
塗り終わった後もそのまま入れっぱなしにしておきます。
よほどの事がない限り入れたタスペーサーが取れて落ちて
くることはないのでご安心を!
こんな重労働で手間の掛かる作業をタスペーサーを使わない選択を
して自主的に縁切りをしてくれる良心的な業者は皆無でしょう。
縁切りの大変さをしっている人ならタスペーサーを入れたほうが
遥かに効率がよく間違いない事を理解しています。
とある某大手ハウスメーカーの塗り替え工事にもタスペーサーは
使われていないのが実状です。
しかも水性を無希釈でたっぷりと!
溶剤よりも水性のほうが塞がってしまいます。
縁切りもしていないです。
非常にリスキーな事をやっちゃってくれています。
今回のお話しは工事を失敗しないために
知っておいてほしい話しの中のほんの一部です。
まだまだ奥が深い塗装工事!!
皆さんが1つでも多くの知識をつけていただき
良い工事であることを願っておりますヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ
おもしろきこともなき世をおもしろく