2021.09.08
漆喰の劣化
皆さんこんにちは、笑顔一番課の田口です。
最近は朝、目が覚めると外が涼しくて段々と秋に近づいているなと感じる日が多くなりました。
今回は漆喰についてお話ししようと思います。
漆喰は、屋根の部材の中でも特に劣化が早い材料です。劣化のよくあるパターンとしては
・漆喰の黒ずみ
・漆喰の剥がれ、落下
などが挙げられます。
この黒ずみ、剥がれというのは無関係ではなく、劣化の症状として
初期症状の黒ずみ→カビやコケの発生→末期症状の剥がれ
というような順番でそれぞれの症状が次の症状を呼び込むような関係性になっています。
最後の漆喰が剥がれ落ちるということは、棟の葺き土がむき出しの状態ということです。
葺き土は漆喰よりも多くの水を吸ってしまいます。そのまま水を吸い、晴れの日に渇くなどすると、葺き土の劣化を早めることになります。
棟の葺き土が劣化して形などに変化があると、棟に積まれている瓦の並びも歪んでいき、さらに多くの雨水を呼び込むことになります。
これが悪循環となり、さらにさらにと屋根の中へ雨水の侵入を許してしまいます。
つまり漆喰の症状を放置し続けると、最悪のケースとして、雨漏りや屋根下地の腐り、傷みを引き起こします。
雨漏りや屋根下地の修理となると、漆喰の塗り替えなどのメンテナンスと比べ多額の工事費用がかかってしまいますのでそうなる前にメンテナンスをしてあげましょう!
~人生は一歩一歩順を追って前進す~
笑顔一番課 田口 涼也