2018.08.25
『マンション屋上の防水シート落下事故』の原因とは?
どうも!川出です。
台風20号の猛烈な風により、淡路島では風力発電の風車が
倒壊する事故や、兵庫では14階建てマンションの屋上に
敷いてある防水シートがめくれ上がり落下する事故が
起こりました。幸いけが人は出なかったようですが、
真下に駐車してあった車が窓ガラスが割れるなどの
被害に遭ってしまったようです。
正直な話、風の影響で屋上の防水シートが
めくれあがるといった話は聞いたことがなかったので
とてもびっくりしました。
屋上の防水にはシート防水、FRP防水、ウレタン防水と
ありますが、それぞれに特徴があります。
近年広く使われているのはウレタン防水。
ウレタン防水は、液状のウレタンを流し込み
乾燥して固めて防水を行うため、複雑な形状でも
継ぎ目なく施工をすることができます。
また、補修を行う際にもそのまま上から重ね塗りによる
施工を行う事も簡単にできます。
しかし、下地の状態により施工方法も変わるため
施工方法を間違えてしまうと膨れなどの
施工不良も発生しやすくなります。
例えば、雨漏りをしているなど下地に水分を
含んだ状態で、直接ウレタンを流し込む
密着工法を行ってしまうと、乾燥した後
下地に含まれた水分の逃げ場が無くなり、
「膨れ」が発生してしまい、下地から
防水層が剥がれてしまいます。
また、下地の調査が不十分だと、下地が基礎から
浮いてしまっていた場合、上からウレタン塗装を
行っても、下地ごと剥がれてしまいます。
ニュースによると今回落下したシートは
ウレタン素材と言う事でした。
これはあくまでも推測なのですが、
恐らくは劣化した防水シートの上から
ウレタン塗料を流し込み、補修を行った際に
下地の調査が不十分であった。
もしくは、経年劣化に気付かずに補修をせず放置をしてしまい、
浮き上がってしまっていた部分に今回の強風が入り込み、
防水シートが一気にめくり上げられ
落下したのではないかと思われます。
今回のような強風はなかなか発生するものではありませんが
万が一に起こってしまうのが災害や事故です。
日頃からメンテナンスを行っていれば、
今回のような事故は防げたかもしれませんね。
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