2018.04.02
屋上緑化のメリットデメリット
どうも!川出です。
皆さんは緑化地域制度を御存知ですか?
緑化地域制度は市街地などにおいて効果的にみどりを創出していくために、
一定規模以上の敷地を有する建築物の新築や増築を行う場合に、
定められた割合以上の緑化を義務付ける規制を行うものです。
実はこれは日本の条令で決まっています。
なので、新しくショッピングモールや工場を新設する場合は
その土地の数%は植物を植えなければならない、と決まっています。
しかし、実際にその分の土地を植物に割いていたのでは
建物を建てることのできる面積が狭まってしまいます。
そこで考えられたのが「屋上緑化」や「壁面緑化」です。
これは、屋根の上にプランターを備え付けたり、
壁面に植物を植えることで建物の面積を減らすことなく
緑化地域制度を守る方法です。
屋上緑化や壁面緑化は法律を守るだけのものではありません。
植物には自分で自分の周りの温度を調整する力があります。
夏場は直射日光を遮り吸い上げた水を気化させて温度を下げ、
冬場は放熱をして温度をあげてくれるので、光熱費の削減にもつながります。
また、植物はフィトンチッドという微生物の活動を抑制する
化学成分を放出します。
このフィトンチッドは殺菌作用もあり、微量であれば
人間にはリラックス効果があります。
森林浴をするとリラックスできるのは、このフィトンチッドの
効果と言われています。
(ちなみにものすごい高濃度のフィトンチッドは
人体にも有害ですが、科学的に抽出しない限り
ものすごい高濃度になることはありません。)
デメリットと言えば、小まめなメンテナンスが
必要になってくることでしょうか。
植物も生きているため、枯葉が出たり、肥料を
撒いたりしなければいけません。
しかし、屋上に庭があるご家庭もなかなか素敵だと思います。
新築をご検討の際には選択肢の一つとして
取り入れてみてはいかがでしょうか?