2017.11.24
下塗に見る細かい職人さんのテクニック
「外壁塗装をするには3回塗り」と良くいわれていますが、
1回目に塗られるのが下塗りになります。
この下塗りは3回行われる塗装の中でも
一番重要な役目を持っていると言っても過言ではありません。
下塗の役目としては
・密着性を高め、その上に塗られる塗料が剥がれてしまうことを防ぐ
・上に塗られる塗料が下地に吸われることを防ぐ
・下地の錆を防ぐ
等、外壁塗膜の寿命を決定付ける役目を持っています。
また下地の状態に合わせて対応した下塗り材を使用しないと
のちのち施工不良になってしまいます。
今回研修の時に使用したものは水性ミラクシーラー。
これはモルタルなどの下地に使用する下塗り材で
この下塗り材が下地に浸透し固まることにより、
上に塗られる塗料が下地に吸いこまれてしまうことを防ぎます。
マスキングや養生を行った後に下塗りを行うのですが
その際にテープの縁まで下塗りを行ってしまうと
テープと下地の間に下塗材が染み込み、
上塗りを行った後テープをはがすと、淵の部分に
上塗りがされていない部分が出てきてしまいます。
その場合、はみ出てしまっている下塗り部分を
筆や刷毛で軽く上塗り材を乗せて補修を行うのですが
せっかくマスキングテープでまっすぐに出した線が
歪んでしまいます。
その場合、あらかじめ下塗りをマスキングテープから
5mmほど離した部分までにしておくと、
マスキングテープと下地の間に
下塗材が染み込むことを防ぐことができ、
仕上がりも綺麗になります。
(上塗りはマスキングテープの縁まで行います)
これは一部補修の場合などによく使われるテクニックであり
決して「淵まで塗るのがめんどくさい」とか
「手を抜いている」わけではありません。
(やってみるとわかるのですが、逆に少し淵を残しながら
塗装を行う方が面倒臭く難しいです・・・)
簡単そうに見える下塗り一つとってみても、
いろいろな職人さんの工夫があります。
「下塗りなんて、上塗りで隠れてしまうし
マスキングの内側全部をローラーで転がせば
簡単に終わるだろー」なんて考えていると
綺麗な仕上がりの塗装ができませんよ!
(本当にすいませんでした)
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