2017.11.14
雨水と希釈率
今週はぐずついた天気が続きそうですね。
雨の日は塗装工事ができず、工期が延びてしまうため
塗装業としてはあまりありがたくない天候です。
雨の日に塗装をするとどうなってしまうのか?
「多少の雨水なら問題ないんじゃないの?」と思われる方も
いるかもしれませんが問題大有りです。
塗料は実際に塗る時に、希釈をします。
これは塗料を塗りやすくするためなのですが、
希釈を行わないで塗装をすると、一度に付く塗膜が厚くなってしまったり
凹凸ができてしまったり、良い仕上がりになりません。
かといって、希釈しすぎると塗料の成分が薄くなり、
しっかりとした効果を発揮することができません。
そのため、塗料にはメーカーが指定している「希釈率」というものがあります。
これを守らず希釈してしまうと性能に影響を及ぼす指標です。
この希釈率は製品によって異なりますが塗料の分量に対して
10~20%の水で希釈する事が多いですね。
塗る塗料に水を足して分量を量り、希釈をするのですが
雨の日に塗装を行ってしまいますと、雨水により希釈されてしまいます。
外壁に塗られたと膜の厚みはしっかりつけた完成形としても
0.5mm程度です。
そこに雨水があたり希釈されてしまうと希釈率限度を
余裕で超えてしまいます。
結果塗料が流れてしまったり、艶が無くなる、
劣化の進行が速まってしまうなどの不具合が起きてしまいます。
雨の日に塗装を行えないのはこういった理由からですね。
(他にも湿度が高いと乾燥がうまくできず
不具合が起きてしまう事もあります)
ご自身で塗装を行う際にも「希釈率」は重要です。
しっかりと分量を量って希釈をするようにしましょう。
あま市、津島市、愛西市、稲沢市の雨漏り、塗り替えのことなら!
株式会社 美和建装
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