2017.11.07
外壁塗装の役割とは?-住宅の保護編-
外壁塗装の耐久年数は、主に8~15年ほどと言われています。
塗装を定期的に行うことによって、家の外観が保たれ、いつまでも美しい状態で家を保つことができます。
多くの方は定期的に外壁塗装などの塗り替え工事を行いますが、外壁塗装は本当に必要なのか思う人もいるのではないでしょうか。
外壁塗装を行う意味は、単に外観を綺麗にする為だけではありません。
外壁塗装には、家の美観を保つ、住宅の性能を向上させる、家を保護するという三つの役割があります。
今回は、外壁塗装の大切さを理解してもらうために、その効果についてご紹介したいと思います。
役割:家を保護する
外壁塗装には風雨や紫外線などの外部環境から家を守るという役割があります。
建物は常に天候や自然環境にさらされています。紫外線、雨、風、台風、直射日光などから私たちを守ってくれる一方、過酷な自然は建物にトラブルを引き起こす原因にもなります。
そうしたトラブルから建物を守るのが外壁塗装の役割です。
もし外壁塗装の保護機能が失われたまま放置すると、住宅自体にも劣化をもたらします。
■モルタル編
外壁によく使われるモルタルは、塗装の保護機能が失われると劣化症状が起こります。
ここでは代表的な4つの劣化症状についてご紹介します。
.ひび割れ
外壁塗装の保護機能が弱まると、住宅にひび割れが起こる可能性があります。
なぜなら建物は外気の気温に影響され細かに膨張と収縮を繰り返しているからです。
短期間では問題ないものの、長年その状態で放置されると、ひび割れに繋がります。
ひび割れが発生すると、そこから水が浸入し、建物の内部腐食を引き起こします。
外壁塗装の保護機能が失われると、このように住宅全体の構造体や断熱材が腐食する危険性もあります。
2.チョーキング
チョーキングとは、外壁塗装の劣化により壁に触れた際、手に白い粉が付着するようになることです。
これは外壁塗装の塗り替えが必要な時期を示しています。
チョーキングは紫外線と水の影響により塗膜の分子の結合が破壊されることで発生する劣化症状です。
チョーキングを放置すると、モルタルが水を含み、壁面内部から構造体の腐食を引き起こす可能性があります。
3.塗膜の剥がれ
塗膜の剥がれは、下地処理が十分ではなく、また塗料との密着が悪くなることによって起こりやすい劣化症状です。
塗膜の剥がれは住宅に水分の侵入を許し、二次災害を生む恐れがあります。
具体的には、天井のシミ、部屋のカビ臭さ、白アリの発生です。
特に湿気を好むシロアリをおびき寄せてしまうと、家の構造体が大きく浸食される可能性があります。
そうなる前に、家への水分の侵入を許さないためにも、外壁塗装は重要です。
4.藻やカビの発生
藻やカビが発生する箇所は水分を含みやすい場所です。
基本的には周辺に川があり、また日当たりの悪い北側で多く見られます。
しかし、外壁塗装の保護機能が失われると、モルタルの表面にも藻やカビが発生する危険性があります。
壁面に藻やカビが発生したという事は、その内部の腐食も進んでいるという事です。
一般に外部から見るより、内部の浸食が進んでいることが多いので、手遅れになる前にメンテナンスを行うことが大切です。
■サイディング編
サイディングとは、セメント質と繊維質を主な原料として板状に形成した外壁材です。
外壁塗装が適切に行われない際、サイディングに起こりやすい代表的な劣化症状は主に3つあります。
1.目地部のひび割れ・欠損
サイディングは、板をつなぎ合わせて壁を構成するため、そのつなぎ目の耐久性は弱くなる傾向にあります。
それゆえ、壁面の保護機能が失われた際、この目地部は劣化症状を起こしやすい一つのポイントになります。
サイディングの目地がひび割れを起こすと、その日々から水が浸入し、建物内部の構造体や断熱材を腐食する危険性があります。
また水の侵入はシロアリを引き寄せるきっかけになり、断熱材の腐食は住宅の断熱性を大幅に劣化させます。
それゆえ、外壁塗装により適切な壁面保護が重要になってきます。
2.ひび割れ
壁面の保護機能の低下は、サイディングそのものにひび割れを起こす原因となります。
サイディングにひび割れが起こった際、水が住宅内に侵入することによって様々な住宅トラブルを引き起こします。
また冬場は、内部に侵入した水が凍結による膨張を繰り返すことによって、サイディングの表層が剥離してしまうこともあります。
外面の劣化が目に見えるようになった時には、既に水分による浸食が起こっている状態なので、予め対策を取ることが大切です。
3.サイディングの反り
サイディングの反りは、目地部から侵入した水分が気候により膨張と収縮を繰り返すことによって発生します。
サイディングの反りによって隙間が大きくなり、それが内部の構造体の腐食を加速させる危険性があります。
水分の侵入は多くの住宅トラブルを引き起こします。
それゆえ、定期的なメンテナンスは重要です。
以上みてきたように、外壁塗装は家を保護するために大切なものです。
家の保護を適切に行わなかった場合、構造体や内部構造に腐食をもたらす危険性があり、大幅なリフォームを余儀なくされる可能性もあります。
外壁塗装の工事は十数年に一度の住宅のための大切なメンテナンスです。
この手間をかけることによって、より長い期間、家に長く快適に住まうことができます。
大切な資産である家だからこそ、定期的なケアは重要なのではないでしょうか。
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