2017.10.14
こんなに酷い!実際にあった!外壁塗装における手抜き工事5選
「外壁塗装って、手抜き工事が多そう」
外壁塗装をお考えのみなさまの中には、業者による手抜き工事が気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実際のところ、外壁塗装の業界は、手抜き工事が多いというのも事実です。というのも、外壁塗装の工事の質は、一般の方の目では判断が難しいからです。
そこで今回は、外壁塗装業者による手抜き工事の実態についてお話しします!
■足場を設置しない
一つ目の手抜き工事の実態としては、足場を設置しないという事例があります。
足場というのは、塗装工事には無くてはならないものです。足場無しで作業を行うと、いくらプロの職人さんといえども、かなり危険な作業になることは避けられません。またそのような状況で作業が行われると、必然的に工事の質が悪くなるということは、容易に想像できるでしょう。
職人さんの視点でのお話しをしましたが、足場にはもう一つ重要な役割があります。塗装工事には、古くなった塗料を洗浄する高圧洗浄や、実際に塗料を塗布する塗装工程があります。これらの作業時に、洗浄水や塗料が飛び散ってしまうことも、まれにあります。このとき、ご近所の住居や車に付着してしまうと、トラブルに繋がってしまいます。これを防ぐために、飛散防止シートで建物全体を覆います。この飛散防止シートは、足場に設置されるため、トラブルを防ぐ意味でも足場は必要です。
■三度塗りを行わない
塗装の作業は、三度塗りが基本となります。三度塗りとは、塗料を、下塗り、中塗り、上塗りの三回に分けて塗布する方法のことです。
業者によっては、この三度塗りを怠るようなところも実際に存在します。つまり、三回に分けて塗布するところを、回数を二回に減らしてしまうのです。この手抜き工事は、一般の方ではほとんど見抜くことができないところが厄介です。また、この手抜き工事が常態化しているような業者では、この二度塗りが普通になってしまっている場合さえあります。
塗料の三度塗りを怠ると、塗装の耐久性が大幅に下がってしまうため、注意が必要です。
■養生が丁寧に行われていない
養生が丁寧に行われていない、という手抜き工事もあります。
養生とは、塗料が付着してほしくない箇所を、ビニールを用いて保護するという作業です。この養生という作業は、塗装の質を左右する重要な工程です。特に重要なのは、マスキングテープの貼り方です。マスキングテープとは、ビニールを留めておくための、粘着力の弱いテープです。マスキングテープによって、塗料を塗っている部分と、塗っていない部分が分けられるのです。つまり、マスキングテープが曲がっていた場合、その境目も曲がってしまうということです。
塗装工事にとって、養生が重要というのは、そのような理由からです。悪徳な業者の場合は、養生の重要さに関する認識が甘く、塗装の境目にその甘さが現れます。
■塗料を薄める
塗装には本来、缶で販売されている状態の塗料を薄めたものを使います。このとき、必要以上に塗料を薄めて使用する、という手抜き工事が発生します。もちろん塗料には、種類によって希釈率が決まっていますので、必要以上に薄めてしまうと、塗装の耐久性が大幅に低下することは、想像に難くないでしょう。
この手抜き工事に関しても、一般の方が見抜くのは至難の業ですので、非常に悪質であるといえます。見抜く方法があるとすれば、本来必要となる塗料缶の量を計算してみるということになりますが、やはり一般の方には難しいでしょう。
■悪天候でも作業を続ける
塗装を行う際は、塗布を行う外壁素材が十分に乾燥している状態である必要があります。そのため、雨が降っている時は塗装作業を行わないというのは、基本中の基本となります。しかし、職人さんも数日後には別の工事の予定が入っているということが、ときおり発生し、工事を急ぐあまり悪天候の時でも作業を行ってしまうことがあります。
降雨時に塗装作業を行うと、塗装の耐久性が低下してしまうので要注意です。
また、降雨時だけでなく、湿度が極端に高い日でも、作業を行わない方が良いとされています。
この手抜き工事に関しては、他の事例に比べると、一般の方が見破る余地のあるものであると考えられます。なぜなら、塗料というのは独特の臭いを持っているため、塗装作業を行っていることは、住人の方なら分かるためです。要するに、悪天候の日に、塗料の臭いがしてきたら怪しいとなるわけです。そのような状況に遭遇したら、一度業者の方に確認してみた方がいいかもしれません。
■まとめ
今回は、外壁塗装業者による手抜き工事の実態についてお話ししました。
ここまで読んでくださった方には、実感として理解して頂けると思いますが、外壁塗装の手抜き工事は見抜くのが難しく、それゆえ手抜き工事が多い業界なのです。
外壁塗装をお考えの際は、信頼のおける業者を慎重に選択しましょう!