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読めば外壁塗装の必要性がわかる!?外壁塗装を放置した住宅の末路 Part2

前回は、外壁塗装を放置した場合に起こる問題として、初期段階と中期段階に起こる問題についてお話ししました。
簡単に前回の内容を確認しておくと、初期段階で外壁の防水性の低下、ひび割れ等が生じ、中期段階で外壁内部の腐食が起こることで、雨水がどんどん外壁の深部へと侵入していく、ということでした。
 
引き続き今回は、最終段階に起きてくる問題についてご紹介します!
 

■最終段階

外壁塗装の問題が最終段階に入ると、いよいよ住人に対して直接的な被害が出てきます。
 

・カビの発生

外壁の深部に雨水が侵入してくると、カビが発生します。
カビは、外壁内部の木材に水分が浸透することで発生します。カビは1度発生してしまうと、どんどん増殖します。
 
1番の問題は、外壁内部でカビが大量に増殖していても、気付きにくく、発見が遅くなるということです。
住人の方がカビの発生に気付くタイミングは、カビの匂いが屋内に侵入してきてしまうほど、カビが増殖している時であることが多いです。
カビの胞子が体内に侵入してくると、アレルギー症状を引き起こす人もいるため注意が必要です。
 

・シロアリの発生

外壁から雨水が浸入し床下の空間にまで達すると、水分が建材に吸収されることが原因となって、シロアリが発生します。
シロアリはご存知の通り、建物の建材を食い荒らしますので、建物の耐久性を著しく低下させます。
早期に発見できれば、修繕コストも抑えられるのですが、被害が拡大すると非常に大規模な修繕工事を行う必要が出てきます。
 

・コンクリートの中性化

外壁は、建材としてコンクリートが使われていることが多いと思います。
コンクリートは、内部が強いアルカリ性状態になっている時に、建物を支えるほどの強度を示します。
コンクリートが強いアルカリ性状態になっているのは、材料として、水酸化カルシウムが使われていることが理由です。
 
ここで、外壁塗装を放置することによって、腐食が進行し、外壁内部に隙間ができると、外気がコンクリート部分まで到達してしまいます。
コンクリートが外気に触れると、空気中の二酸化炭素とコンクリート中の水酸化カルシウムが反応し、炭酸カルシウムが生成します。
炭酸カルシウムはほとんどアルカリ性を示さないため、コンクリートの内部が、どんどん中性に近付いていきます。これを、コンクリートの中性化といいます。
 
コンクリートの中性化が進むと、強度が極端に低下するため、耐震性に問題が生じてきます。
このレベルまで症状が進むと、かなり大規模な修繕工事が必要になる可能性もあるため、覚悟が必要です。
 

・雨漏り

外壁の腐食によって、雨水が外壁内部に溜まってしまうと、雨漏りが生じます。
雨漏りは、一般の方が思っているよりも重大な問題で、場合によっては雨漏りが起きている時点で、もう手遅れという可能性もあります。
 
というのは、雨漏りが起こっている場合、重篤ケースでは、雨水が1か所に溜まっているのではなく、外壁内部の建材全体に雨水が広がっているということもあるからです。
こうなってくると、先ほど紹介した、カビやシロアリの発生、コンクリートの中性化などの症状が同時に進行してしまいます。
雨漏りは甘く見ずに、発見したらすぐに専門の業者に修理を依頼するようにしましょう!
 

・最終段階のまとめ

ここまでで、外壁塗装のメンテナンスを放置した時に、最終段階で起こる問題として、カビ・シロアリの発生、コンクリートの中性化、雨漏りをご紹介しました。
カビは人の健康状態に悪影響を及ぼしますし、シロアリ、コンクリートの中性化、雨漏りは建物の耐震性を低下させるという点で、住人へ直接的な被害をもたらす可能性のある問題です。
この中でも、雨漏りは住人の方が気付きやすいサインですので、雨漏りが起こった時は、早急に検査を行いましょう!
 

■外壁塗装の必要性

これまで、外壁塗装のメンテナンスを放置した時に起こる問題について、お話ししてきました。
ここまでお読みいただいた方には、もう外壁塗装メンテナンスの必要性をご理解いただけたのではないかと思います。
 
外壁塗装のメンテナンスは、ヒトでいうと健康診断のようなものです。
ほとんどの人は年齢を重ねると、定期的に健康診断を受けるようになると思います。
健康診断を受ける目的は、もちろん健康状態を保つこと、病気の早期発見をすることです。
 
外壁塗装についても同じことが言えます。外壁塗装のメンテナンスを怠ると、外壁がどんどん劣化していき、メンテナンスを行うよりも高額な修繕費がかかることもあります。
建物の耐震性が低下するところまで症状が進んでいる場合は、住人の命に関わってくるかもしれません。
そのようなことにならないためにも、定期的な外壁塗装のメンテナンスをオススメします!
 

■まとめ

今回は、「外壁塗装を放置した住宅の末路」というタイトルで、外壁塗装メンテナンスの必要性について、お話ししてきました。
新しく家を建てられてから、10年以上経っている、という方は、是非メンテナンスをご検討ください!
 
 
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