2017.08.09
屋根塗装・塗料の種類-ハイグレード塗料編-
多種多様な種類が存在し、それぞれによって特徴やメリットデメリットが異なる屋根塗料。
前回の基本編では、一般的なアクリル系、ウレタン系、シリコン系塗料をご紹介しました。
今回はもう少し、機能性、耐久性の高いよりハイグレードな塗料についてご紹介します。
ご予算に余裕のある方は、こちらの記事を参考にしていただくと良いでしょう。
それでは、見ていきます。
■フッ素系塗料
アクリル系やシリコン系塗料に比べて、最も寿命が長く耐久性に優れているのがこの塗料です。
耐候性に関しても他の塗料の追随を許さない優れた効果を発揮し、耐熱性・耐寒性についてもかなり優れた効果を持っています。
また、フッ素系塗料は航空機の外壁塗装にも使われており、耐久性に優れているだけでなく、長期に渡って美観を保つことも出来るのです。
これほど優れた特徴を多く持つフッ素系塗料ですが、高クオリティーである分かなり値が張るのも事実です。
しかし耐久年数は15~20年とされ、全ての塗料の中で最も長く、高額である分だけの機能は果たしてくれると言えるでしょう。
■遮熱・断熱塗料
日光を反射し屋外からの熱の侵入を防ぐとともに、屋内から屋外への熱や冷たい空気の流出を防ぐのが、遮熱・断熱塗料です。
このタイプの塗料はシリコン系塗料よりは少し高価ですが、耐久年数が15~20年とフッ素系塗料と同程度の耐久性を誇ります。
現在使用されている塗料の多くが以下の2タイプです。
・ガイナ
ガイナ塗料は、ロケットの打ち上げ時の高温から機体を守るための断熱技術を応用して作られた塗料で、特殊セラミックとアクリルシリコン樹脂のハイブリッド塗料です。
特殊セラミックとアクリルシリコン、それぞれの効果を持ったセラミックビーズが塗料に均等に広がることで塗膜に優れた断熱性を持たせています。
そのため、太陽光の紫外線を90%、太陽熱を95%反射することが出来、夏であれば屋根の温度を約10℃下げることが出来、冬には外に逃げていく熱の60%を室内に封じ込めてくれるのです。
また、ガイナは選べる色が非常に豊富で約52種類もの色を表現できます。
性質上艶消し塗装しか選ぶことが出来ませんがシンプルできれいに仕上げることが出来ます。
・キルコート
キルコートは特殊なバインダーを使用し、熱を反射する中空アクリルビーズを高密度で均一に含んだ塗膜を実現した塗料です。
太陽光の約90%を反射し、またそれだけでなく内部断熱にもかなり優れています。
夏は太陽光の内部への侵入を防ぎ、冷房の涼しい風が戸外に出ていくのを防ぎます。
反対に冬は冷気の侵入を防ぎ、暖房の空調熱を逃がさず内暖房を実現します。
また、キルコートは防音性にも優れており、家から出ていく音と家に入ってくる音を約10デシベル小さくする効果があります。
さらに、アクリル、ウレタン、シリコンなどの一般塗料の3倍の粘着率を誇り伸縮しやすいので、地震などの振動や温度変化のいよる壁の伸縮や膨張に対応することが出来ます。
これだけ優れた面の多いキルコートですが、性質上鮮やかな色を表現することが難しい塗料として知られています。
見た目よりも機能性を重視する、と言った方にはまさにおすすめの塗料です。
■光触媒塗料
光触媒塗料は認定施工店でなければ取り扱われていない、最もグレードの高い塗料です。
その機能、耐久性は、耐久年数20年、遮熱効果や空気を浄化する効果を持ち、防汚性にも優れている、と破格のものとなっています。
光触媒塗料の最大の特徴はセルフクリーニング機能による防汚性の高さです。
日光の紫外線によって親水性が生み出され、汚れが付きにくく、着いた汚れも雨で流す、といった自然の力で綺麗になるのがこの機能の仕組みです。
ある程度光が当たるお住まいでなければ効果を発揮しませんが、その機能は他の塗料とは一線を画しています。
高価ではありますが、特にお住まいの外観を綺麗に保ちたい方におすすめの塗料だと言えるでしょう。
いかがでしたでしょうか。
高価な塗料はそれだけ多くの優れた効果を持つ、ということがお分かりいただけたかと思います。
どの屋根塗料を選ぶべきかは、ご予算やお住まいの屋根の状態、塗り替え時期など様々なことを考慮してきちんと考えていく必要があると言えます。
また、どれだけ良い塗料を使っても、下地処理が適当であったり、使用方法が適切でなければ、効果は台無しになってしまいます。
優れた機能を持つがゆえに高価な塗料を無駄にしないように、しっかりと信頼できる業者を選ぶことが欠かせません。
塗料を選ぶのも大事ですが、相見積もりなどでご自身が信頼できる業者に施工を依頼したいものですね。
あま市、稲沢市、津島市、愛西市の外壁塗装なら安心と信頼のみわ建装まで
http://www.miwakenso.co.jp/