2017.03.15
モニエル瓦について
どうも!川出です。
先日末廣さんがモニエル瓦の塗装についてお伝えしていましたが、
今回はモニエル瓦自体についてお伝えします。
モニエル瓦はオーストラリアのモニエル社と、日本企業のクボタが共同開発した屋根材で
半乾式押し出し成型という製法で作られます。
寸法のひずみが少なく生産コストが低いため、コストを抑えた施工を可能にしました。
開発当時は従来のセメント瓦に比べ軽量であり、焼成工程もなくアスベストも
使用しないため、環境に非常に優しい屋根材ということで重宝されました。
成型されたコンクリートを基礎とし、その上に着色されたセメントで
厚さ1mm以上の層を作ります。(これがスラリー層です)
その上に防水のためのクリア塗装が施してあり、
瓦自体に着色を行うことで様々な色合いを出せることが特徴でした。
しかし、現在ではガルバリウムやコロニアルなど
より軽量でコストの低い屋根材も開発されたためか、生産元の
ラファージュ・ルーフィング社(旧日本モニエル株式会社)は2010年に解散しており、
現在では生産されていません。
一度劣化してしまうとスラリー層自体が剥がれてしまうため、メンテナンスがしにくい
というのも一つの要因かもしれませんね。
そのため、現在モニエル瓦を使用されている方は屋根の一部が割れてしまった場合
運よく同じ品番が瓦屋さんにあれば交換できますが、
最悪全面葺き替えをしなければいけなくなります。
早め早めにメンテナンスをしていただければ、永くご使用いただける屋根材ですので
目につきにくい部分ではありますが、気にかけてあげてくださいね!
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