屋根材の種類いろいろ~瓦屋根~ |ブログ|あま市で塗装なら㈱美和建装

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屋根材の種類いろいろ~瓦屋根~

屋根にはさまざまな種類があります。
そのなかでも今回は瓦についてご紹介するのですが、瓦とひとくちに言っても、いろいろな種類に分かれるのです。
ここでは、日本瓦とセメント瓦についてお話しします。

・日本瓦

約1420年前に中国から仏教とともに日本に伝来し、588年に奈良の飛鳥寺で使用されたと伝えられているのが日本瓦。
現存する最古のものは飛鳥時代のものといわれるほど古い歴史を持っています。

消えつつある日本瓦ですが、今でも日本瓦を作っている3大生産地があり、1つ目は、三州瓦と呼ばれる日本瓦です。
愛知県西三河地方で生産されているものを指し、その普及率は全国でナンバー1といわれております。
この三州瓦は8つの性能である耐火性能、耐水性能、耐寒性能、耐熱性能、耐震性能、耐久性能、防音性能、快適性能をあわせ持っていることが特徴です。

2つ目は、島根県の西部で生産されている石州瓦と呼ばれる日本瓦になります。

全国ナンバー2の普及率を誇り、約400年前から生産されているのがこの石州瓦です。

3つ目は兵庫県淡路島で生産されている瓦で、生産地の名前からもわかりやすいように淡路瓦のことを指します。

淡路瓦の特徴はなめ土という日本瓦に適した土を使っていることで、このなめ土という粘土が淡路島にはたくさんあるのです。
瓦表面がきめ細かくまろやかに仕上がるのは、その粘土のおかげとなります。

また、日本瓦は厚みがあり比較的強度の高い屋根材であるため、屋根の天敵である潮風や酸性雨にも負けません。

施行方法を間違えることがなければ、地震や台風にも強いのです。
耐久性においても非常に優れており、50~100年もつといわれています。

・セメント瓦

瓦は瓦でも先ほども少し触れたように粘土でできた日本瓦とは違って、セメントを原料として作られた瓦がセメント瓦です。
見た目は似ていますが、日本瓦にはない様々な特徴を持っているのがこのセメント瓦となっているため、セメント瓦ならではの特徴をご紹介します。

まず、メリットとして第一に挙げられる特徴は、さまざまな形が選べるということでしょう。

セメント瓦の形状には和風のものも洋風のものもあり、そのほかにも平形、S形なども存在するため、その建物の雰囲気を壊しません。

以前は和風のセメント瓦が多かったのですが、今では洋風のセメント瓦が増えているのです。

多彩な色のバリエーションも特徴の一つで、表面に塗装することで色をつけることが一般的な方法となっています。
このように、日本瓦には真似できないカラーバリエーションや形状の豊富さのおかげで、あなたも気に入ったセメント瓦を見つけることができるのではないでしょうか?

ただしデメリットも存在し、例えばある程度の強度はありますが、セメントでできているため小さな衝撃でも割れやすくなっています。

加えてセメント瓦の重量は重いので、地震対策の観点は不得意とする屋根材なのです。

・瓦のメンテナンス

上記のような特徴やメリットが瓦にはありますが、どちらの瓦においてもメンテナンスが必要となります。
そこでご自身でも簡単に行うことができる屋根の診断をする際のチェックポイントを4つご紹介します。

1. ゆがみチェック

ご自宅の2階の屋根の頂点部分の瓦が見えるようであれば、ゆがみがなく真っ直ぐであるかどうかを確認しましょう。
2階から1階の屋根を見ることができる場合には、その部分の瓦もチェックしてください。

少しでもゆがみがあれば、瓦を固定する漆喰が弱ってきている証拠となります。

そのまま放置してしまうと徐々にゆがみは大きくなっていき、最後には崩れてしまうのです。
強風や地震に弱くなり瓦の落下を招くこともあるため、非常に危険な状態となっているのです。

2. 破損チェック

雹(ひょう)や強風による飛来物、アンテナの倒壊などによって瓦が割れたり欠けてしまったりすることがあるのです。
割れたまま放っておくと、他の瓦がずれたり干渉したりして他の部分も破損することがあります。
破損した部分から雨水が浸入すると防水紙や野地板を痛めることとなり、雨漏りに繋がるのです。

3. ずれチェック

瓦は地震や強風で瓦が動いてしまったり、外れてしまったり、ずれてしまったりすることがあります。
その状態だとしっかりと固定されていないことになるので、落下する危険性があるのです。
また破損しているものと同じように、外れたりずれたりしている部分から最終的に雨漏りを引き起こす原因となってしまいます。

4. はがれチェック

瓦と瓦の隙間を埋めている漆喰がはがれたり崩れたりすると、その部分から雨水が浸入します。
漆喰がはがれ落ち中の土が露出してしまうと瓦が固定している力が弱くなっているため、ちょっとした刺激でも土が流出して棟を支えられなくなるのです。
いびつな形のコンクリート片のようなものをベランダや庭先で見つけた場合は、高確率ではがれた漆喰だと考えて良いでしょう。

瓦と長く安全につきあっていくために大切なのがメンテナンス。

きちんとチェックして必要であれば業者に頼んで点検してもらいましょう。

 

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