2017.02.20
無機塗料だから長持ちは間違い?顔料について!
どうも!川出です。
前回塗料は4つの材料から成り立っているというお話をしましたが、
今回は顔料についてお話をしようと思います。
顔料は塗料の色を決める役割を担っています。
色あせは、この顔料が日光に含まれる紫外線により劣化し
退色することで起こります。
ですので、紫外線を吸収しやすい色は退色がしやすくなります。
基本的に赤色が一番退色しやすいのですが、これは
光のメカニズムが関係しています。
人間の目には、物質から跳ね返ってきた光で色を感じます。
白は入ってきた色をほとんど跳ね返すため白色に見え、
黒はほとんど吸収するため黒に見えます。
赤は赤い波長の光を反射し、青い波長の光を吸収するため赤に見えます。
紫外線は青寄りの波長の光のため、赤く見えるものは
紫外線寄りの光を吸収し、赤外線寄りの光を反射している事になります。
そのため、他の色よりも紫外線を吸収しやすく、劣化も進行してしまうのです。
赤色ではなくても、赤を含む紫や、赤茶色などは赤い色が退職を起こしやすいので
グレードの高い塗料を選んだほうがいいでしょう。
無機塗料というのは、この顔料に無機素材を使用している塗料の事です。
無機とは炭素を含まない物質の事で、紫外線に強い性質を持っています。
陶器や岩なども無機ですね。
中世の絵描きなどは宝石を砕いて絵の具にし、絵画を描いたそうですが
このように無機を使用した塗料は鮮やかさが長持ちし、長く色あせません。
無機塗料はこの性質を利用した塗料なので、顔料が無機の塗料は
なんでも無機塗料です。
性質上樹脂にフッ素樹脂を使用されるため耐候性はフッソ塗料に準拠している事が多いです。
質の悪い樹脂を使用した無機塗料だと、色あせにくいですがチョーキングは起こります。
無機だから耐候性も長いという訳ではないのでご注意を。
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