2016.08.25
雨漏り散水検査。
先週雨漏り案件について書きましたが、
その案件の散水検査を行ってきました。
散水検査とは実際に雨漏りの原因と思われる
箇所に水を当てていき、雨漏りを再現させる検査です。
これを行う事のメリットは原因が特定できるので、
その原因に対して適切な処置を施すことができます。
水を当てずに仮説だけでここが原因「だろう」といって
実際に直しても、そこが本当に雨漏りの原因ではない
可能性もあります。その場合、無駄な出費となってしまいます。
散水検査のデメリットを挙げるとすれば検査費用が掛ることです。
では実際に散水検査を行った物件をご紹介します。
構造:木造在来工法
壁:モルタル下地 吹き付けタイル仕上げ
雨水浸出位置:西面出窓
雨漏り診断時にまずは屋根裏に入りました。
そこで確認をしたかったことは屋根の野地板に
雨染みがあるかどうかです。
結果野地板には雨染みがありませんでしたが
柱には雨染みが見られました。
この情報でわかったことは屋根から水が侵入した可能性は低く
壁などに原因があるということです。
このように屋根裏には雨漏り診断に欠かせない貴重な情報(雨染みの有無)を
得ることができます。
次に外壁を確認していったところ、以前に補修をされた
箇所に0.3mmを超えるひび割れがはいっていました。
横に入ったひび割れは縦に入ったひび割れに比べ
水を拾いやすいです。
この箇所とサッシと壁の取り合いが原因の可能性が非常に高かったので
順に水を当てていきました。
しばらくすると、、、、、
水の侵入が確認されました。
そして雨染みがあった部分に同じように出てきました。
この雨漏りの補修にはひび割れにシールを打てば雨漏りは止まるのですが、
それだけでは応急処置に過ぎません。
コーキングが紫外線などで劣化をするとまた雨漏りを再発してしまいます。
ですので、ひび割れをシールで埋め、さらに防水紙を貼り、
壁を金属系(軽量なので建物への負担が少ない)の建材を使用した
カバー工法をご提案させていただきました。
別の案件ですが、ここから!?という雨漏り原因を
突き止めました。
赤枠で囲った部分です。
基礎巾木の僅かな隙間から水が浸入していました。
↑ 水の侵入状況
この建物は水の侵入元かと思われる箇所を
疑ったらきりがないほど怪しそうな箇所が幾つもありました。
しかも雨漏り診断で難儀する鉄骨構造、、、。
といった具合でしたので診断で約2時間近く時間をかけて念入りに
探した結果、この部位に辿り着きました。
何とも言えぬ充実感を得ることができて良かったです。
そして雨漏りの奥深さを噛みしめることができました。
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至誠にして動かざるものは 未だこれあらざるなり