2016.06.10
コロニアルグラッサ、グリシェイドグラッサの劣化。
今回のテーマはグリシェイドグラッサについて。
グリシェイドグラッサとは大和や積水などの大手ハウスメーカーで
使われている薄型スレート瓦です。
薄型スレート瓦でピンとこない方も
カラーベストやコロニアルと聞けば思い浮かぶのではないで
しょうか。
グリシェイドグラッサはケイミューというメーカーが製造をしており、
コロニアルグラッサのハウスメーカー用です。
特徴は無機系ガラス質コーティングがされているので耐久性が従来の
商品より高く、ネットには約30年程度はメンテナンスが不要と書いてある
ページもあります。
また新築時にハウスメーカーの営業マンは
「30年メンテナンス不要です。」
はたまた「メンテナンスフリー」と謳っているようです。
果たしてそれは本当なのか??!
たまたま現地調査に伺った家がグラッサだったので
新築から10年経過したグラッサの状態をご覧ください。
表面塗膜は瓦の端部の水が滞留しやすい箇所に
僅かに変色が見られる程度でした。
しかし複数箇所にひび割れが見られました。
建物の劣化は緩やかに徐々に徐々に劣化するのではなく、
築7、8年を経過すると劣化の進行が一気に早くなると
言われています。
築10年の段階で表面にひび割れが発生しているのに
このまま仮にあと20年放置をするとどうなるのか、、。
容易に想像ができますよね。
従来のコロニアル、カラーベストより耐久性が良いのは
間違いないですが、流石に30年メンテナンスをしない
のは無理があるように私は感じました。
ハウスメーカーは仕様が決まっているので
このグラッサを勧められる、もしくはこれでなければ
だめという場合があると思いますが、
もし他の屋根材での選択肢があるのであれば
陶器瓦、もしくは金属屋根の方がお勧めですね。
では現在がカラーベスト、コロニアルもしくはセメント瓦という方が
塗装によるメンテナンスをする場合にお勧めの塗料とは?
それは『無機』塗料です。
ガラスや鉱石など、炭素を含まない無機を主成分としている
為、分子間の結合が強く紫外線により劣化しにくいので
塗膜が長持ちします。
塗膜の硬さがデメリットと言われることもありますが、
壁と違い屋根にはコーキングが基本ないので屋根には
無機塗料が適しています。
新築時の屋根材を何にするかご検討中の方、
屋根の塗り替えをご検討中の方の
ご参考になれば幸いと思います。
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