2016.02.06
トタン屋根について〜耐久性〜
トタンとは、鉄の鋼板を亜鉛メッキしたもので、軽量で安価なため建築資材としてよく使われていました。
素材としては、亜鉛の表面に酸化皮膜と呼ばれる膜が生じるため水に強く、鉄に比べて錆びやすいため、亜鉛が優先して錆びることで内部の鉄が錆びることを防ぐという効果があります。
継ぎ目が少ないため、屋根の勾配が緩くても雨漏りしにくいという長所がありますが、最近は一般に使われることは少なくなり、工場や倉庫などで使われるくらいになっています。
こうしたトタン屋根の耐久性が下がる最大の原因は、錆が発生するということです。
表面の亜鉛メッキが劣化することで錆びはじめ、次第に内部の鋼板にも錆が広がり、最終的には穴が開いて雨漏りが発生してしまいます。
しかし、この錆を抑えることができれば、長く使用することができます。
トタン屋根は見た目で経年劣化がはっきり分かるので、メンテナンスのタイミングも分かりやすい素材です。
家が建っている場所の環境にもよりますが、10年もすれば表面に錆が発生してしまうので、その時は塗り替えるようにしましょう。