2016.01.24
サイディングに石材調塗装
外壁塗装で何の塗料を使って塗装をしようかと
検討をするときにちょいと頭に入れておくといいことがあります。
今回の塗り替えだけではなく次回の塗り替えの
ことも視野に入れて塗料を選定すること!
築40年ぐらいで、恐らくこれが外壁を塗るのは最後だよ~という方は
いいのですが、初めて、もしくは2回目の塗り替えという方!
塗料によっては次回のメンテナンスが厄介なものがあるんです!!
それはよく訪販系が提案する「石材調塗装」です。
実は、、、サイディングに石材調塗装を行うと
次のメンテナンスが色々と厄介なんです。
~厄介な理由①~ コーキングの打ち替えが大変になる。
上の写真にもあるように石材調塗装は仕上がりがゴツゴツで
ザラザラしています。
吹き付けで塗装をするのですが、かなりの厚みになります。
石材調塗装をして年数が経つと
目地などのコーキング部分にひび割れが生じてきます。
コーキングを打ち替えてしっかりとメンテナンスをしたいとこですが
ゴツゴツに吹いてあるのでコーキングの撤去にとても手間が掛ります。
尚且つ表面がザラザラで凸凹しているのでマスキングテープも貼れません。
仕上がりが非常に悪くなります。
~厄介な理由②~ 使用できる塗料が限られる。満足のいくひび割れ補修ができない。
厄介な理由①で書いたようにコーキング部分のひび割れを
コーキングによる補修は困難と判断した場合、よくする発想が
塗装の下塗り材を柔らかく伸縮性のあるもの(可とう形)を
塗ってひび割れをカバーをするやり方。
微弾性フィラー、、、ソフトサーフ?、、アンダーフィラー弾性エクセル?、、ホワイトフィラー?
サイディングだからもう少し気を使ってパーフェクトサーフ?、、、エスケーSDサーフエポ?
全部ダメです!!
膨れるリスクがあります。
他には壁を触ると石の粉が付く場合に
エポキシ系シーラーを壁に浸透させて下地をがっちりと固めればいいんじゃない?と考えます。
例えばマイルドシーラーEPO(SK化研)や浸透性シーラー(ニッぺ)を2回塗るとか。
これも良くないです。
溶剤の油分が悪さします。
ここまででかなり選択肢が狭まってきました。
まわりくどくなりましたが最終的なメンテナンス方法は3つあります。
これ以外はリスクがあるので止めておいたほうがいいです。
サイディングに石材調塗装の提案を受けたことがある方。
「セラミック塗料ですので20~30年は持ちますよ」
「透湿性に優れているので中の湿気を排出できるんですよ。」
「従来の塗料は硬かったのですがこの材料は弾性機能があるんですよ」
「外断熱をするので室内が快適になりますよ」
、、、みたいなトークされませんでした??。
私の個人的な考えですが、私ならサイディングに
石材調は絶対に勧めません。
美観は良いけどほんっっとにメンテナンスが厄介。
メリットもありますがデメリットの方が圧倒的に多いと感じます。
~~~石材調塗装の裏側!?~~~
サイディングに石材調塗装をする時に手を抜かれやすい所とは!
目地などのコーキング補修です。
部分的に増し打ちをするだけで終わらせて
その上に吹き付けをする、もしくはコーキング補修なしで
石材塗料で強引にひび割れを隠す。
「臭いものには蓋をする」みたいな荒技。
よく目にします。ご参考までに。
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至誠にして動かざるものは 未だこれあらざるなり