2016.01.13
遮熱と断熱の違い〜使い分け〜
最近断熱を売りにした住宅が増えていますが、遮熱の住宅も増えています。
そもそもこの二つの違いは何でしょうか。
また、使い分けるとしたらどのように使い分けるべきでしょうか。
まず、遮熱とは通常、外からの熱を室内に入れない働きがあります。
夏場を想像してください。
外からの太陽の光や熱が室内に入り込まなければ、どれだけ快適なのかということです。
外からの熱を遮る、これが遮熱の効果です。
遮熱をすることで室内が暑くなりにくく、エアコンの効きもよくなるのです。
一方断熱は、室内の暖かい空気を外に出さないようにする働きがあります。
冬場にわざわざ窓を全開にして暖房をつける人がいないのは、断熱を意識して暖かい空気を外に出さないようにしているからなんですね。
もちろん窓を閉め切っても、壁に隙間などがあれば断熱の効果が薄くなります。
このように断熱と遮熱の役割は違いますが、通常はどちらか片方だけでは物足りません。
なぜなら日本には四季があり夏場は暑く冬場は寒いからです。
気温が25度を超えない地方や、15度を切らない地方以外は季節によって使い分けをする必要があります。
要は、夏と冬を快適に過ごすには、両方の機能が備わった住宅がベストなのです。